医師とのコミュニケーション

医師にいいたいこと、聞きたいことをどう伝えるか

病院や医院で医師の診察を受けたとき、自分の病状について何から話したらよいのか困ったり、自分の聞きたいことが何も聞けずに診察室から出てきてしまったという経験はありませんか。

メモを準備

限られた診察時間の中で、必要なことを短時問で医師から聞くためにはどうすればよいでしょうか。

私たちが伝えたい情報がいえなかったり、知りたい内容が聞けなかったということがないように診察を受ける自分自身も準備が必要です。メモを作っておきましょう。

自分の病歴や医師に言いたいことを整理

自覚症状はいつからどのように出たのか、またどんな対処をしたか、病状がどのように変化したか、今までかかった病気は何か、どんな治療をしたのか、等をメモにしておくことで情報をスムーズに医師に伝えることができます。

日常生活での注意点など

医師の説明を待っていても自分が知りたいこと、わからないことを的確に説明してくれるとは限りません。治療はどのくらいかかるのか、検査は何をするのか、病名は何か、病気によって日常生活でどんなことに注意すればよいのか、等の心配なこと・疑問なことを整理しメモにし、質問をしましょう。

説明されたことを記録

診察中に医師から説明されたことはメモをとっておき、記録したメモの内容を自分の言葉でいい直して、理解度を医師とともに確認しましょう。

分からないことは確認

理解内容に誤りがあれば医師からもっとわかりやすい説明をしてもらいましょう。また、内容でわからないことがあればその場で確認しましょう。

十分理解して治療を受けることが大切です。

医師に不満や不信感をもったとき

患者と医師の良好な人間関係

患者は病院で安心して治療、検査が受けられて、医師に気軽に相談できることを望んでいます。そのためには、患者と医師の良好な人間関係が得られることが大切です。

医師の接遇(言葉づかい、態度)

医師と患者の関係は平等な人間関係といわれていますが、医師の接遇(言葉づかい、態度)によっては、患者が自由にいえる雰囲気がなかなかできにくいことがあります。患者の言葉に熱心に耳を傾ける態度(傾聴)がないと、患者は医師に不満や不信感をもつようになります。

医師の治療方針に納得できない場合

患者が納得した治療が受けられるように、医師は選択できるように幾つかの治療法を示します。それぞれの方法の効果と危険、費用などを説明します。

治療を受けなかった場のリスク

今後の方針を決めるためにも、もし治療を受けなかった場合には、どのような変化が予想されるか詳しく聞いたほうがよいでしょう。患者は自分で治療内容を選択し決定できるよう納得がいくまで説明を求めることも必要です。

治療法は患者自身が決定する

どんな治療にも長所、短所がありますから、医師からすすめられた治療のマイナス面、プラス面を考えて患者自身が決め、それに対しては自己責任をもつことになります。

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン(別の医師の意見を聞くこと)も選択肢の1つです。

主体的な医療機関の選択

医師の治療方針に不満があったり納得できない場合、もう一人別の医師の意見を聞き、さまざまな条件を比較し、どこでどのような治療を受けたいのか、患者自身による主体的な医療機関の選択が今後求められていくでしょう。